横浜のゴスペルクワイア YCCゴスペルラヴァーズmamaの日記♪

1/16 は、2019 年に逝去した父親の誕生日
毎年、電話やカードや花や、突然訪問などしていたので
この時期になると、もうサプライズを考える相手が
いないのかーって寂しさを実感します。

娘時代の日曜日、教会の帰りに、1人で家のそばの崖山の
一本道を歩いて、家路を急いでいた私は、突然現れた痴漢に
押し倒されそうになりました。
持っていたランチボックスを振り回し、相手が怯んだ隙に 
走って逃げて坂を駆け下り「痴漢が!」って家に飛び込みました。
娘の一大事を察した父は、「大丈夫か!」と一言。
私が頷くなり、父は鬼の形相で、裸足のまま家を飛び出して、
全速力で、うちの前の坂から山へ駆け上って行きました。
「そいつを見つけてぶっ殺す!」そんな勢いでした。

その山道に、痴漢の姿はすでになく、私のランチボックスから
飛び出した、聖書や讃美歌、財布が散乱していました。 
父は、それらを拾い集めながら、
涙目で「二度とこの道を通ったらあかん!」と言いました。
(それからは、バスで遠回りして教会に通いました。)

厚い聖書が入っていて重かったランチボックス
その角が、痴漢のどこかに命中したのでしょう。
すっかりへしゃげて、使えなくなってしまったけど
おかげで私は守られました。

そして、父のあの後ろ姿!
父は「私を本気で、体を張って守ってくれる人」
前から、父を尊敬し感謝していたけれど、この日
父の愛情を目の当たりにして、改めて「この人を、
悲しませたり、裏切っちゃいけないな!」って、
強く思ったような気がします。

不肖の娘は、それから、何度も 悲しい思いをさせたけど。

そんなことをふと思い出した今日でした。




2023.01.16 / Top↑