横浜のゴスペルクワイア YCCゴスペルラヴァーズmamaの日記♪

久々に映画「それでも夜は明ける」を観てきました。

「黒人霊歌やゴスペル、ブルースを歌う人は、見た方がいい。

重い現実がグサグサ突き刺さって痛いけど・・・」と、数人から勧められていたこの映画。

先日メンバーから、この映画についての感想や深い洞察のメールをいただいて

「この話がしたい!是非観なくちゃ!」とレディースディを待って映画館に飛んで

行きました。 

内容は1800年代にニューヨーク州で ヴァイオリ二ストとして

仕事にも家族にも恵まれ不自由のない生活していた 自由黒人の音楽家

 ソロモン・ノーサップの物語。

彼が、騙されて拉致され、名前も身分も剥奪されて「黒人奴隷」として売られ

大農園の製材所や綿花栽培など筆舌に尽くしがたい過酷な奴隷生活を送り

そこから助け出されるまでの12年間を描いた実話です。

文では書ききれない、屈辱や絶望や偽善や自己保身や・・・見たくない人間の罪深さ、弱さ、傲慢さが

抉り出されて、目を、耳を覆いたくなる場面、胸が痛くて張り裂けそうになる場面が続きます。

奇跡的に救い出され、うちに帰るシーンで ホッと一息。

エンディングで、この物語がここで終わらず 彼が奴隷制度撲滅のために歩みを始めたことが

描かれていました。

奴隷制度の中で、非情で極悪に見える登場人物の中にある「正当化」を 自分の中にも発見し、

奴隷として生きなければならない、不合理の中で鞭打たれ殺されなければならない人々の

問いかけ、叫びを、対岸のことのように感じてきた自分の鈍感さ

「キリスト教」「信仰」という名のもとに、行われてきた人間の過ち・・いろんなことを考えさせられる映画でした。

ホントは、いっぱい書きたいんだけど なかなかうまく書けないのが残念。

自分の中で、また誰かと話して少しずつ消化していきたいと思います。

この映画の中で歌われていたのは、Roll Jordan Rollという 黒人霊歌です。
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2014.04.11 / Top↑